7.11.2012

頬色の紫陽花

オーダーをいただいて
あじさいのヘッドドレスをおつくりしました。




遠方のお客様だったのでメールでドレスの
お写真を送っていただいて、それに合うように
やわらかく、あたたかく、ほどけるような色味のピンクを
頭に描いて、花びらを1枚1枚染めました。

桜色、鴇色(ときいろ)、紅梅色、
そんな色味がひらいては、ほどけて、混ざり合って
溶けていく、ちょうど女の子の頬みたいな色。

気に入っていただけると嬉しいな。


遠方のお客様だったり、ミニュイの商品を取り扱っていただいている
店舗で商品をお買い上げいただいたお客様などは
わたしは直接お顔を拝見したり、お話をすることが出来なくて、
プレタポルテのお洋服では当たり前のことなのですが
それがミニュイにとっていいのか、
自分自身に疑問に思っていたころがありました。

でも、
言葉や目に見えるものでないとなにも伝えられない
というのはきっと違うのだろうと今は思っています。
わたしたちは、言葉にできない思いを
形にするためにものづくりをしています。
だから、きっとそういうモノたちが
自分のかわりにちゃんと、目には見えない思いを
お客さまのもとに伝えてくれるのだろうし、
それを受け取った側の方が
自由に思っていただければ、それでいいのだと思います。
「こういう風に思って欲しい」や
「こういう思いをわかって欲しい」は
こちらのエゴですね。

どこかで、なにかのきっかけで、ミニュイのものと出会って
少しでも柔らかい気持ちや
温かい気持ちになってくれるひとがいたら
もう、それ以上のことなんて必要ないのだと思います。




梅雨の合間に晴れ間の広がる
素敵な挙式になりますように。

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