11.09.2012

わかたけ あおたけ


冬がその息を潜めながら 

こちらのほうに

そろり そろりと向かってきている気がするこのごろ。

そうやってわたしたちが何かに夢中になっているうちに

冬は気づけば

加速度を増して

びゅうんとわたしたちをくるんでしまうのです。いつも。

そうしてその繭にくるまって

いつもじっくりと春を待つ。

そんな冬の季節がもうそこまでやって来ていますね。


とうとう、冬。

1年はあっと言う間です。




そんな、冬を引っ張ってきているであろう、

少し肌寒い雨の日が続いた合間に

本当に奇跡みたいにあたたかくてお天気の良い日。

lecture du minuitの大切なお客様であり、

長い時間を一緒に過ごしてきた友達でもある2人の

結婚式がありました。




しゅっと伸びた細い手足に

ノーブルで丹精な顔立ちの花嫁さん。

挙式は由緒ある神社で、雅楽の生演奏の中の神前式。

秋の終わりの背筋がピンと伸びるような

ひんやりした空気に似合う、とても美しい白無垢姿でした。




披露宴で和装からドレスにチェンジ。

彼女のノーブルで上品な雰囲気に合わせて

ドレスはクラシカルなオフショルダー。




生地も探しに探して見つけた、

イタリア製の張りのある素材と

シルクシャンタンをミックスしています。

歩くとしゃりしゃりと音がするような感じです。

胸元が華奢すぎることを本人が気にしていたので

胸元は少しカバーしてデコルテが女性らしく、美しく見えるように。




その分背中は綺麗に出しました。

2次会ではトレーンを上げて裾を短くアレンジ。
ヘアもチェンジすると雰囲気変わりますね。





普段、着物や「和」の雰囲気が好きな彼女。

なので背中で結ぶリボンも裾に向かって太くして

帯結びのようなアレンジができるようにしました。

彼女のドレスを考えていたとき、ふと、彼女の名前

「結」という文字が頭に浮かんで、

改めてなんて素敵な名前なんだろうと思いました。

名前の雰囲気そのままに、育ったのね。




そんな彼女のドレスで浮かんだのは「若竹」のイメージ。


すらっと伸びた青々とした竹林の中に

さわやかな風がすうっと駆け抜けるような。

脈々と流れる時間の蓄積が青をより深い青に変えて行く。





この日は、新郎新婦が小学校からの同級生ということもあり

なんだか同窓会みたいな雰囲気で

久しぶりに会うけど変わらないみんなが居て

なんだかホッとできた日でもありました。

そして、2人を見ていて、

お互いを想い合う気持ちというのは

ほんとうに素敵だな、と改めて思いました。


幸せな時間をありがとう。


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