12.06.2012

山梔子のドレス

こんにちは。

外はついに、雪が降り出しました。

毎年冬になると、冬眠したくなります。。
または、やどかりのようにこたつに住めたらと切に願っています。。


さて、そんなことも言ってはいられない師走。
月初めに結婚式がありました。
ミニュイの年内挙式のお客様はこの方で最後。
ホッとするとともに、
また1年ドレスを作り続けられたことに感謝です。

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お式は厳かな仏前式でした。

仏前式というものを初めて拝見しましたが、神前やキリスト教式とは
また違う重厚さがあって、ぴっと身が引き締まるような思いでした。

とても日本らしいお式。

はなよめさん、とっっても白無垢がお似合いでした。




その後、ホテルに移動して披露宴。

お色直しでミニュイのドレスを着てくださいました。



 綺麗すぎて、泣けました。


披露宴もとてもとても愛情がこもったもので

本当に素晴らしかったです。


彼女のドレスはずっとずっと前から、

彼女がウェディングドレスを着るなら絶対にマーメイド!

とまわりのみんなで言っていたもの。

本当に自分にマーメイドが似合うのかな、という

新婦の不安を押し切る形で(笑)お作りしました。

日本人の体型に合わせたバランスで

太ももあたりから広がるソフトマーメイドのラインです。

みんなの思いも一緒に込めて、形にしました。


前撮りはシックなロケーションと2人の雰囲気が

マッチしていて、こちらもとっても素敵でした!

カメラマンさんの邪魔にならないように撮りました。

前撮りのお写真をいただいたらちゃんと素敵なものを載せたいです。。




彼女のノーブルな雰囲気に合わせてトップスは総レース、

そして柔らかいオーガンジーのスカート部分へと

レースが消えていくような感じです。

トレーンの裾にも繊細なリバーレースをつけました。

あえて総レースにしなかったのはオーガンジーの

やわらかな躍動感を出すため。

とても品のある顔立ちの彼女ですが

それ以上にいつも元気に動き回っている女の子。

そして、その「いつも元気」という根本にはまわりの人への

配慮や優しさから来ているものもあるのだと思います。

なのでしんと静かにそこに居る品だけではなく、

その瑞々しい生命力を

柔らかく、感じさせるものにしようと思いました。




披露宴の際は、少し膨らみだしたお腹のフロントに

リボンを巻いてカバーしています。

ドレスを製作しはじめた最中に妊娠が分かったので

なるべく負担のかからないよう、

素材選びや仕様も通常と少し変更を加え

妊婦さんだからこその女性らしい体のラインを

生かせるようにおつくりしました。

体型は少しずつ変化していきますし、

その方によっても変化は違うので

オーダードレスは様子を見ながら

その都度お直しができるのがいいところですね。


ヘッドドレスもオーダーいただいてお作りしました。

冬っぽい、雪の結晶のようなモチーフです。

スワロフスキーと艶のあるビーズ、パールを編み込んでいるので

披露宴のライティングにも映えていました。






瑞々しい生命力

さりげない品と可憐で甘い香り

謙虚さと聡明さが同居する、くちなしの花。

彼女はそんなくちなしの花のような人です。

その品を土台にして、幾重にもかさなるその花びらのような

清らかな美しさを 瑞々しい生命力を

たっぷりと風に揺らすようにして

花弁のように繊細なレースで飾りました。


幾重にも

幾重にも 

幸せが咲いていきますように。

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